ディスプレイ広告のサイズについてGoogle、Yahooともに解説
ディスプレイ広告について
ディスプレイ広告とはWebサイトやアプリケーションの画面上に配信・表示することができる広告のことです。ユーザーがそのサイトにアクセスしたときに広告を見ることになるため、アクセス数が多いサイトに広告を表示することができれば大きな宣伝効果を見込むことができます。
ただ一方で、「どのサイトやアプリに表示するか」が重要なポイントになってきます。同じようにネット上に表示し、多くの人に見てもらうチャンスが得られる手段にリスティング広告もありますが、両者の違いを踏まえた上でディスプレイ広告が自社に向いているかどうかを判断することも重要です。
リスティング広告の場合、ユーザーがキーワードを検索した際にその検索結果の画面に広告が表示されます。「検索連動型広告」とも呼ばれるように、ユーザーが興味を持っているキーワードと関連した広告が表示されるため、その広告が興味を持ってもらえる可能性が高くなります。
それに対してディスプレイ広告の場合、サイトやアプリケーションの画面の広告枠に表示される形になります。そのためより多くの人の目に届く一方、見当違いなマーケティングになってしまう可能性もあります。20代をメインターゲットにしている商品の広告を、30代がメインユーザーのサイトに配信しても十分な効果が期待できないわけです。それだけに自社の広告に興味を持ってもらえるユーザーが多く利用するサイト・アプリを配信先として選択できるかどうかが、非常に重要なポイントとなってきます。
GDN、YDNについて
そんなディスプレイ広告には大きく分けてGoogleが提供している「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」とYahoo!が提供している「YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」の2種類があります。これから新たにディスプレイ広告を展開していこうと検討している場合にはどちらがよいか、またはこれらをどううまく活用するかを見極めたうえで計画と準備を行っていく必要が出てきます。
どちらがよいかについては一概には言えず、それぞれ特徴がある上に、向き・不向きもあります。ですから特徴を踏まえた上で自社にあっているかどうかを見極めることが大事です。
主な違いとしては広告の配信先が挙げられます。GDNの場合はGoogle関連のサイト・サービスに広告を掲載するほか、ライブドアブログや食べログといった提携先にも表示することが可能です。一方YDNではYahoo!関連のサイトに加えてNEVER、クックパッドなどが配信先として挙げられます。
なお、ユーザーをある程度絞り込んだ上でターゲティングを行う機能に関してはGDNのほうが融通がききやすい一方、YDNの場合は実際の検索履歴に基づいて行う非常に優れたターゲティング機能を備えています。
バナーサイズ一覧(GDN、YDN)
このディスプレイ広告においてはバナーのサイズの選定・決定も重要なポイントです。ふさわしいサイズで見やすく、しかもインパクトのあるバナーが求められるからです。GDN,YDNともにバナーサイズの設定が異なるうえにパソコン・スマホそれぞれに適したサイトがあります。
両者に共通して適しているサイズとされているのが、パソコンでは「300×500」「336×280」「728×90」「468×60」など、スマホでは「320×50」「320×100」などです。加えてYDN用としてパソコン・スマホ両方で使用できる「600×500」、スマホのみで使用できる「640×100」「640×200」などのサイズもあります。
ディスプレイ広告でよく使われるバナーサイズ
ディスプレイ広告でよく使われるのはそのうち「300×350」「336×280」、YDNの場合はプラス「600×500」といったところです。
レスポンシブディスプレイ広告とその特徴
ディスプレイ広告のひとつのフォーマットとして、レスポンシブディスプレイ広告というタイプもあります。これは広告を掲載する場所に合わせてサイズやレイアウトを自動で調節してくれる機能を備えたもので、あらかじめ設定しておくことであらゆるサイズ・フォーマットに適応した広告を出すことができます。つまりディスプレイ広告のなかでも非常に使い勝手がよいタイプなのです。
特徴は5つのアセットを組み合わせたうえで自動調節される点です。この5つのアセットとは「広告の見出し」「長い広告の見出し」「説明文」「画像(あるいは動画)」「ロゴ」です。サイズやフォーマットに合わせてこれら5つを組み合わせて広告が作成されます。例えばサイズが小さい場合には広告見出しが使用され、大きいサイズの場合には説明文が使用されるといった形です。
承認されなかったときの対処法
ディスプレイ広告はGoogleなりYahoo!なりに申し込んで審査をクリアしたうえで利用できます。しかし審査に落ちてしまい承認されないケースも出てきます。そんなときにはまず内容に不備がなかったかどうかを確認し、必要に応じて修正したうえで再入稿しましょう。どう考えても不備がなかった場合にはサポートセンターに問い合わせて再審査を依頼することも可能です。
まとめ
このように広告の表示先を間違えなければ非常に効果的に広告を多くの人の目に触れさせ、サイトや商品紹介ページへのアクセスを増やすことができるアプローチです。Webマーケティングを本格的に行っていくことを検討している企業なら、導入を検討してみる価値は十分にあります。