コラム

GoogleのオーディエンスターゲティングとYahoo!のインタレストカテゴリについて

最終更新日:2022年03月17日

Web広告では多くの人の目に触れるサイトやベージに広告を表示できるかがひとつの重要なポイントとなってきます。そのための舞台となるのが、Google広告とYahoo広告です。どちらも国内だけで数千万人単位のユーザーを抱えており、「目に触れやすい」という観点ではテレビCMをも上回る魅力を備えています。

そうなるとGoogle広告とYahoo広告をいかにうまく使いこなせるかがひとつのポイントとなってくるわけですが、そのための鍵となるのが「オーディエンスターゲティング(Google)」と「インタレストカテゴリ(Yahoo)」です。

違う名前で、しかもどちらもちょっとわかりづらい面がありますが、じつは基本的な内容は同じであり、それぞれが異なる名前で行っているサービスです。名前に関してはYahooのほうがつかみやすいでしょう。あるカテゴリに興味(インタレスト)を持っているユーザーに対して、そのカテゴリに関連した広告を配信するアプローチのことです。

Webマーケティングに限られた話ではありませんが、マーケティングでは「多くの人の目に触れる」だけでなく「潜在的な見込み客になってくれそうな人にうまく届ける」ことも重要な部分です。むやみやたらに広告を出すのではなく、自社の商品・サービスに興味を持ってくれそうなユーザーにきちんと届けることができるかどうか、ネットのようにユーザーが目まぐるしく閲覧する画面を変更する媒体においてはとくにこの点が重要になってきます。そこでGoogle広告・Yahoo広告ともにこの観点に基づいた手法を採用しているのです。

基本的なシステムはそれほど難しくなく、各ユーザーの検索や閲覧の傾向をもとにカテゴリを分類し、適切な広告が表示できる仕組みとなっています。日頃ファッション関連の情報収集をネットで行っている人にはその分野の広告が、音楽のコンサートの情報をチェックしている人には話題の公演の広告がそれぞれ表示されるわけです。

Googleのオーディエンスターゲティングについて

このようにGoogleのオーディエンスターケディングとYahoo!のインタレストカテゴリは基本的な部分では共通していますが、細かな部分で違いも見られます。どちらかを利用するか、あるいは両方を使いこなす場合にはそれぞれの特徴や長所を踏まえた上で、うまく自社のWebマーケティングを落とし込んでいく工夫が求められるでしょう。

オーディエンスターゲティングに関してはまず「アフィニティ(affinity)」という手法が重要な意味を持っています。「類似性」といった意味の言葉ですが、ユーザーの日頃の検索・閲覧などを参考にカテゴリ分けをして類似性・関連性のある広告表示を行っていく手法のことです。

特徴としては検索や閲覧といった基本的な情報だけでなく、ユーザーの趣味、性格面までも分析したうえでのアプローチを行っている点です。キーワードの検索やサイトへの閲覧の場合、「たまたま興味を持って調べてみた」といった短期的な視点でのカテゴリ分けになってしまいがちですが、Googleでは長期的なスパンでの分析を行うことでよりピンポイントなターゲティングを目指しているのです。

さらに「インテント」と呼ばれる購買意欲の高いユーザーをターゲティングする手法も取り入れられています。インテントとは「意図」といった意味ですが、特定の分野の商品・サービスに対して強い関心を持っている、あるいは購入の意志を持っているユーザーを探し出し、ターゲティングすることでそのユーザーが欲しがっている、買いたくなるような商品の広告を表示することができます。このインテントは細かなターゲティングも可能なので、例えばコンパクトデジカメを探している人など、かなり対象を絞った上でユーザーに広告を表示させることも可能です。

Yahoo!のインタレストカテゴリについて

Yahoo!のインタレストカテゴリの特徴は細かなカテゴリで、約860もの分野にカテゴライズすることが可能な点です。それぞれのカテゴリに興味を持っていそうなユーザーをターゲティングし、広告配信・表示を行うことができます。ですからどのカテゴリに設定するかで成否に大きな差が出てくることになります。細かいカテゴリが用意されているからこそ、事前の綿密な設定が求められるとも言えそうです。

もうひとつユニークな点としては、インタレストカテゴリに加えて「サイトカテゴリ」という手法も用意されている点です。こちらは設定したカテゴリに分類されているサイトを訪問・閲覧しているユーザーをターゲティングしたうえでアプローチする手法です。サイト単位でターゲティングを行うことで自社のサイトと同じジャンルを扱っているサイトを訪問するユーザーに、「うちでもあなたが関心を持ちそうな商品を扱っていますよ」とアピールすることができるわけです。なお、こちらのサイトカテゴリは277種類用意されています。インタレストカテゴリとともにうまく使いこなすことでよりマーケティングの精度を高めることができるでしょう。

まとめ

Webマーケティング、広告配信においてはとにかく効率が求められます。コストの面もですし、何しろネット上には膨大な数の広告が存在していますから、きちんとターゲティングを行わないとそれらの中に埋没してしまい、目立たずに終わってしまいかねないからです。その意味でもこのGoogle広告とYahoo広告のターゲティングは非常に重要な意味を持っています。自社の商品・サービスに興味を持っているユーザーにできるだけダイレクトに届けられるようなマーケティング環境を整えたいものです。

執筆者

三浦 巧

三浦 巧 / 集客アドバイザー

オンライン・オフライン問わず集客をお手伝いしています。イメージ広告よりもダイレクト広告が得意で、割と幅広い情報に精通。企業は営業特化型よりも総合力が高い方が強いがモットー。記事はAIとのハイブリッド。

お見積もりは
今すぐこちらから!
WEBマーケティングを中心とした企画/開発/制作/管理を行っています。
お客様のビジネスに合わせた集客のご提案や問題解決方法をご提案。
一方的な商品の押し付けにならないよう、多方面からアプローチいたします。