これを知らなきゃWEB担当者失格?リターゲティング型ネット広告、Criteo(クリテオ)
Criteoについて
Criteoとは「リターゲティング広告」と呼ばれるタイプのサービスで、フランスのパリに本社を置くCriteo社という企業が運営・提供しています。つまりリターゲティング広告のひとつというポジションなのですが、このサービスが突出して有名なため、Criteo広告というひとつのジャンルのような形で紹介されていることもあります。
ではCriteoとは何なのか?どうしてWebマーケティングの手法として注目を集めているのかというと、その鍵は「リターゲティング」という言葉にあります。つまり一度サイトを訪問したユーザーに対して、改めてそのサイトに関連した商品やサービスを広告として表示する形をとっているのです。
ユーザーがあるサイトを訪問したということは、そのサイトの商品・サービスに何らかの形で興味を持っていることを意味しています。ただ訪問したときにはそれほどチェックせずにすぐ離脱してしまったり、素通りしてしまったりと購入に至らないケースも多いものです。ネットはこうした素通りが多く、いかにアクセス数を売上アップに結びつけることができるか、コンバージョン率を高めることができるかがポイントとなってくるわけですが、Criteoではそんな「一度サイトを訪問したユーザー」をターゲティングしたうえでマーケティングを行う機能に優れています。
リターゲティング、つまり改めて「うち商品はどうですか?」「こんな商品があるんですけど、あなたは興味ありませんか?」と売り込みをかけるわけです。
不特定多数に対して広告を出すよりも、このようにユーザーに対して一度接点を持った、関心がありそうな商品・サービスの広告を表示したほうが当然売上アップに結びつく可能性が高くなる、これがCriteoの基本理念と言えるでしょう。なおCriteo社は世界中で事業展開を行っていますが、日本でも何らかの形でこの会社の広告を見たことがあるユーザーは9割を超えているとも言われています。
Criteoはどんなサービスがあるの?
サービスの基本はリターゲティングタイプの広告表示、とくにディスプレイ広告で広く知られています。表示枠に複数の広告がくるくると紙芝居のように動きながら表示されるのが非常に特徴的です。
このディスプレイ広告の特徴は、商品単位で表示されることを前提にしていることです。企業や店舗の広告ではなく、特定の商品・サービスの広告を表示し、ユーザーがクリックすることで直接商品購入サイトや紹介ページへとアクセスすることができます。このダイレクトなアプローチもCriteoのサービスの重要な部分です。
もうひとつ重要なサービスとして挙げれられるのが、広告バナーが自動で生成される点です。あらかじめサイト内のすべての商品のデータをリストアップしたうえで登録すれば、その商品のバナーを自動で生成して表示してくれるのです。書籍やCD、DVD、健康食品など膨大な種類の商品を扱うジャンルの場合、ひとつひとつの商品のバナーを作るのは大変…というよりも事実上不可能といってよいでしょう。そんな面倒もなく商品単位での広告表示を簡単に行うことができます。
Criteoが提携している広告配信先について
そして最大のポイントとも言えるのが広告配信先、つまり「どこに広告を表示できるのか」です。たくさんの人の目に触れるサイトはもちろん、自社の商品・サービスに合った、ターゲティングに見合ったユーザーが訪れるサイトに表示できることが大前提であることは言うまでもありません。
まずYahoo!Japanと提携しており、Yahooニュースのトップページに配信・表示する事が可能です。毎日新聞代わりにYahooのトップページのニュースをチェックしている人も多いですから、そこに表示されるのは非常に大きなメリットになるでしょう。
ほかにはGoogleとMicrosoft Advertisingといった広告ネットワーク、ポータルサイトではYahooのほかにgoo、msn、Facebook、はてなブックマーク、食べログなどでも配信可能となっています。
Criteoを始めるには何が必要?
Criteoをはじめるには先程も触れたように、広告表示したい商品のデータのリスト化が必要です。これがしっかりできないとユーザーに届けたい商品の情報を適切に表示できなくなってしまいます。このリストは「データフィード」と呼ばれており、このリスクをもとにCriteoでは自動でバナーを生成し、リターゲティングを行っています。
なお、このリストアップには少々手間がかかるため、自社で行うだけでなく外部委託でやってもらうという選択肢もあります。扱っている商品の数やコストなども考慮したうえでどちらがよいのか検討してみましょう。
Criteoのはじめかた
CriteoをはじめるためにはCriteoと契約したうえでサービスを利用できる環境を整える必要があります。基本的にはCriteo社が認定した代理店(Criteo Certified Partners)と話し合い、契約を結ぶ形となります。ネット上でこの代理店のことをチェックし、どこに相談すればよいのか決めましょう。代理店はCriteo社のサイトからチェックできます。
まとめ
Criteoは商品ごとに適切なターケディングを行った上での広告表示ができます。「この商品を売りたい」「欲しい人に届けたい!」と思っている会社・店舗にとって非常に優れたマーケティング手法なのは間違いないでしょう。