Facebook広告で使われるフリークエンシーについて
Facebook広告で使われるフリークエンシーについて
Facebook広告では、アクセス解析のデータの中に、フリークエンシーと呼ばれる指標が出てきます。成果に直結する指標でもありますので、正確に理解するとともに、どうやって数値を上げていけるかを考えることが重要です。
フリークエンシーとは、個々のユーザーに対して広告表示が何回なされたのかを示す数値です。つまり、フリークエンシーが2だとすると、ユーザー1人当たり2回広告が表示されたことになります。
このフリークエンシーはいくつかのことを教えてくれます。まず、フリークエンシーが高いということは、ユーザーが広告に関心を持ってくれている可能性が高いということで、数値を上げることでクリック率や成果率を高められることになります。また、適切なページに広告が表示されているという意味でもあります。ページの内容と関連性が高く、広告出稿に当たってのジャンル分けなどがうまく行っていることが分かります。
フリークエンシー改善ポイント
フリークエンシーの平均は2回から5回と考えられます。ただし、これは商材によってかなり変わってきますし、時期によって変動が大きいものもあります。そのため、ある程度の期間試して、平均値を取ることが重要です。
その上で、数値が低い状態をキープしているとか、減少傾向にあるといった場合は、改善が必要です。その際、ターゲットの変更をするのが一番効果が出やすいです。表示されるページのカテゴリーが変わってきますので、新たな層に訴えることができます。
また、画像や動画を変えてみるというのも重要です。ずっと同じものだと飽きられてしまいますので、定期的に差し替えて、新鮮な気持ちで見てもらえるようにします。そのためにも、複数のバナーをあらかじめ用意しておいて、いくつかの広告設定をして画像表示を変える、というのも有効です。
フリークエンシーキャップについて解説
フリークエンシーキャップとは、ユーザー1人当たりで広告表示回数の制限をする機能です。たとえば、フリークエンシーキャップを5と設定しておけば、同じユーザーに5回以上表示されることはなくなります。こうすることで、成果を生み出さないユーザーに対して、無駄な広告表示、つまりコストをかける必要がなくなります。新たなユーザーにリーチすることになりますので、認知度を高めるためにも重要です。
もともとFacebook広告などでは、短時間で何回も同じ広告が表示されないように設定されています。たとえば、Facebookニュースフィードにおいては、2時間以内に再び同じ広告が出ないようになっています。それをさらに拡大して、ユーザーごとの広告表示回数を限定できるのが、フリークエンシーキャップというわけです。
リーチ&フリークエンシーについて解説
リーチ&フリークエンシーとは、固定的なCPMを指定できる購入キャンペーンのことを指しています。つまり、広告キャンペーンを開くにあたって、細かくどのユーザー層にリーチするのか、キャンペーン中に何回広告を表示させるのか、その日時はいつが最適かなどを決められるようになっています。単にターゲットを絞り込むのではなく、その表示の仕方や頻度を設定するためのものと言えます。
たとえば、よりたくさんのユーザーに認知させたいということであれば、あえて広告表示回数を1回だけに限定して、すそ野を広げられます。また、週末にセールをするのであれば、金曜日に特に多く表示させるといった使い方ができます。
リーチ&フリークエンシーは、事前にキャンペーンを設定する際に効果を発揮します。半年前から設定ができますので、実際のオーディエンスの状況を解析して、最も効果の高いキャンペーンを打てるというわけです。
フリークエンシー以外におさえておく指標
Facebook広告ではたくさんの指標がありますので、効果を上げるために比較していくことが肝心です。たとえば、フリークエンシーと強い関係があるのが、オークション競争度です。ほとんどの商材にはライバルが存在するものですので、同じようなジャンルやユーザー層、商材でどのくらいの競争度があるのかを確かめる必要があります。もし、とても競争度が高いのであれば、よりフリークエンシーを高めて、認知度をライバルより上昇させる動きが求められます。その上で、基本的な指標となるCVR、つまりコンバージョン率を常にチェックして、効率の良い広告を打てているのかを見ていきます。
まとめ
Facebook広告においては、フリークエンシーという指標が大事なポイントとなります。1人のユーザー当たり、何回広告が表示されているかを示すものです。これが高いと、より効果が高まる傾向にあります。とはいえ、上限値をコントロールしていないと、無駄にコストがかかってしまうこともあります。上手に管理をして、効果が一番高まる状態をキープすることが重要です。