ディレクトリ毎のアクセス解析でコンテンツ毎に分析する方法を解説
Googleアナリティクスを使ってディレクトリ毎のアクセス解析をする理由
パソコン内部のデータは、フォルダと呼ばれる箱のようなものに格納されています。
フォルダ内に別のフォルダが作られれば階層構造の完成で、複雑な階層構造はパソコン内部でよく見られる形式です。
Webサイトでも、パソコンのフォルダのような階層構造が用いられており、サイトのディレクトリはパソコンのフォルダとほぼ同じような意味合いだと考えてください。
Googleアナリティクスは、訪問者の滞在時間や離脱率などを知る上で欠かせないツールですが、ディレクトリごとにデータを検索することも可能です。
サイトの形式によってはディレクトリを意識する必要はないものの、企業サイトではディレクトリごとに異なるコンテンツが作られるケースも珍しくはありません。
様々なコンテンツが混在しているサイトの場合、コンテンツごとのアクセス解析を意識したいところです。
企業の顔とも言える会社案内や企業理念などのページ、自社の商品やサービスの紹介、ブログ、オンラインショップは企業サイトに取り入れられることが多い定番コンテンツです。
サイトが複数のコンテンツで構成されているのであれば、それぞれのコンテンツごとの分析が欠かせません。
多くの人をサイトに呼び込むという目的は共通しているものの、最適な集客の方法はコンテンツによって異なります。
商品の販売、サービスの提供を一般消費者向けに行っており、商品やサービスについて扱うページを作るなら、基本情報を載せるのは当然として、さらなるお役立ち情報の提供を意識したいところです。
一方、会社案内や企業理念、沿革などの情報を載せているページの場合、就活生や投資家など会社そのものに興味を持っている人が主なターゲットなので、企業の取り組みを分かりやすく伝えるデザインや、社内の雰囲気を伝える工夫が欠かせません。
このように、コンテンツによって集客のためのポイントは変わってくるので、Googleアナリティクスで見るべき点も違うわけです。
特定のディレクトリにブログなどのコンテンツを集中させているのであれば、ディレクトリごとのアクセス解析で対応すると効率的です。
ディレクトリ毎のアクセス解析のやり方
ディレクトリごとの分析方法の前に、Googleアナリティクスの階層構造について知っておかないといけません。
Googleアナリティクスは3段階の階層で構成されており、アカウントが最も上の階層に当たります。
アカウントは個人の場合は名前が、企業の場合は会社名が入るのが普通で、全体に影響を与える設定を行う場所です。
除外フィルタなどを設定すると下の階層にもそれが反映されるので、アカウントの設定も忘れないようにしたいところです。
アカウントの下の階層がプロパティで、こちらはサイトへのアクセスデータの保管に使われます。
分析したいサイトごとにプロパティを作るため、Googleアナリティクスではサイトとプロパティはほぼ同じ意味と捉えても大丈夫です。
手掛けているサイトが1つだけであればプロパティを他に作る必要はないものの、複数のサイトを運営しており、それぞれのアクセス解析を行いたい場合はプロパティを複数作って対応しないといけません。
そして、ディレクトリごとのアクセス解析を実行する上で最も大事なのが、プロパティの下の階層であるビューです。
ビューはアクセス解析の結果が表示される部分で、プロパティに保管されたデータの中から、ビューで設定した条件に当てはまるものがピックアップされます。
プロパティを作ると同時に、自動的に最初のビューが作られますが、後からビューを増やすことも可能です。
ビューの切り口が違えばアクセス解析の結果も変わってくるので、目的に応じたビューを作ることがとても大事です。
Googleアナリティクスでディレクトリごとのアクセス解析をするためにはビューが必要で、まずは左メニューの管理からビューをクリックします。
ビューの一覧の中に新しいビューを作成があるので、こちらをクリックし新しいレポートビューという画面を表示させ、名前とタイムゾーンを設定すれば新規のビュー作成は完了です。
ディレクトリごとのアクセス解析を実現させるためには、ビューにフィルタを設定する必要があり、左メニューの管理からビュー、フィルタと順にクリックします。
「ビューにフィルタを追加」の画面中央、フィルタの種類の場所に3種類のプルダウンメニューがありますが、左から順に「右のみを含む、サブディレクトリへのトラフィック、前方が一致」を選んでください。
その下のサブディレクトリの入力欄は解析をしたいディレクトリを入力する場所で、/blog/のディレクトリで更新しているブログのデータを解析したい場合は/blog/と入力します。
まとめ
様々なコンテンツをディレクトリごとに配置しているようなサイトの場合、ディレクトリごとのアクセス解析を意識したいところです。
Googleアナリティクスでビューを作成し、フィルタを設定すればディレクトリごとのアクセス解析が可能になります。